イヤイヤ期ってなに?
「なんでもイヤ!」と言い始めるのは、
おおよそ1歳半〜3歳頃 です。
園でも2歳児クラスになると、着替えや食事のときに
「イヤ!」「自分で!」という声が
あちこちから聞こえてきます。
これは「自我の芽生え」であり、
子どもが成長している証拠 でもあります。

よくあるイヤイヤの姿
2歳児に多いイヤイヤの例。
- 着替えを拒否して「パジャマのままでいい!」
- ご飯を前に「これ食べない!」
- プールやお風呂を「入りたくない!」と逃げ回る
- おむつ交換を嫌がる
- 「自分でやる!」と頑張るけど、できずに大泣き
- 話しかけると理由なく「いやだ」と返ってくる
どうしてイヤイヤ期が起こるの?
イヤイヤ期が訪れるのには、
大きく4つの理由があります。
- 自我の芽生え
→ 自分と他人を区別できるようになった。 - 自己決定の欲求
→ なんでも自分でやってみたい。 - 言葉が足りない
→ 言いたいことを「イヤ!」でまとめてしまう。 - 感情のコントロールが未熟
→ 気持ちを切り替えられず、大泣きにつながる。
保育士が実践するイヤイヤ対処法
保育園では朝から夕方まで子どもと過ごしています。
よって、イヤイヤの原因をその子の性格や
泣きの様子からある程度予想できます。
ご家庭でも活かせそうな対応をを
いくつか紹介しますね。
気持ちに共感する
「イヤなんだね」「○○したかったんだね」
と受け止め、気持ちを言葉にしてあげる。
→言葉の獲得にもつながる
選択肢を与える
「赤い靴と青い靴、どっちがいい?」
のように2択に。
親が冷静でいる
泣いても感情的になり怒らず、
深呼吸して“待つ”ことが大切。
「ダメでしょ!」「そんなこと言わないの!」
などの否定語はNG。
感情的になると逆に子どもが
ヒートアップすることも。
リズムを整える
眠い・空腹のときはイヤイヤが増えるので、
生活のリズムを整える。
小さな成功体験を積ませる
「自分でできた!」をたくさん経験させてあげ、成功体験を積ませてあげる。
何をしてもダメな時には諦めて見守る
何をしてもイヤイヤな時には、
「自分でしたい」
「そっとしておいてほしい」
そんな思いが心の中に潜んでいる可能性もあります。
子どもとの距離を置き、
様子を観察するのも大切です。
イヤイヤ期は成長のチャンス
大人からすると困ることも多いですが、
イヤイヤ期は 必ず終わりが来ます。
泣いたり怒ったりすることも、子どもにとっては
「自分を知る学び」そして「通過点」でもあります。
大好きなお父さんお母さんの元で
「しっかりと自分の気持ちを表現していく」
このことにより、生きる上での心の地盤(基礎)をつくっているのです。
まとめ
私自身、イヤイヤ期の子育てに行き詰まったり、
叱ってしまう回数が多くなったり…
子どもが寝てから自己嫌悪。
なんて日々が何度も何度もありました。
(イヤイヤ期ではない今もよくありますが。笑)
しかし、
「あれ?最近あまり反抗しなくなったような。」
「自分、怒る回数減ったような。」
「子育て、前よりも楽になってない?」
という感じで、
気がつけば反抗期も過ぎ去っているものです。
親自身も成長させられるこの「イヤイヤ期」ですが、
保育士として言えるのは
大変さよりも成長の喜びに目を向けてほしい
ということです。

イヤイヤ期が我が子にもやってきた。心も体もしっかりと
成長してきている証なんだな。
イヤイヤ期を乗り越えたら、もっとお話が上手になってきてやりとりが楽しくなるのだろうな。
等々、
イヤイヤ期を前向きに捉え、
少し先の未来に期待を膨らませながら、
肩の力を抜いて子育てすることが
イヤイヤ期を乗り越える秘訣なのかもしれませんね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント