乳児期からのアトピー性皮膚炎と薬の付き合い方

子どもの成長

乳児期から始まるアトピー性皮膚炎は、
赤ちゃんや子どもを育てるお母さんお父さんにとって大きな悩みのひとつです。
特に「薬の使い方」や「ステロイドの副作用」に
不安を感じる方は多いと思います。
ここでは
私自身の体験談を交えながら、
乳児期のアトピー性皮膚炎の特徴や、
ステロイド薬との上手な付き合い方
をわかりやすく説明したいと思います。


2人目出産後から愛用しておりました。伸びが良く、とてもしっとりします!おすすめで…

アトピー体質で産まれた子。本当に薬は必要なのか。(自分の体験談)

小さな頃からアトピー体質だった私。
大人になってからは症状が疲れた時に
時々出る程度でした。

成人を迎え、社会人になり、結婚をし、妊娠。

学生時代にアトピーに悩んでいた記憶
職場でのアトピーのひどい子との出会い等、
さまざまな要因から

「どうか。アトピーが遺伝しませんように。」
と願っていました。

出生後、まもなくして乳児湿疹が。
「あぁ、やっぱりか…」と
少し落ち込んでいる自分がいました。


「赤ちゃんの肌には保湿が必要です。」
「新生児の頃からしっかりとケアしましょう。」

そう助産師さんからのアドバイスを

受け保湿を続けてはいましたが、
なかなか良くならない湿疹。

退院後、湿疹は更にひどくなり、

首と顎の肉が重なった部分や耳の後ろなど、
通気性が悪く蒸れやすい部分がただれ始めました。

我が子を見るたびに


「どうしてあげたら良いのか」

「私のケアが間違っているのか」

当時は産後の悩みの一つでもありました。

写真:Pixabay より

当時の私は
ステロイドという薬を正しく理解しておらず、
中途半端に怖がっていたため、
「塗るのは良くない。」

と薬を受け入れられませんでした。

相手の両親から
「薬を塗って早く直してあげないと。」
「なんで塗ってあげないの?」
「早く塗って直してあげないと」


そんな言葉を言われると、
私が責められているような悲しい気持ちになったのを覚えています。

保湿もいろいろ試しましたが、
合っているなと感じる市販の保湿剤は
うちの子にはありませんでした。(涙)


汁が出たり、とびひのように広がってくると、

これ以上広がったら…

と頭の中に恐怖が走り、
気持ちに葛藤はありつつも”塗る”選択をしました。

ひどくなれば塗る。
綺麗になったら塗らない。
また酷くなる。
再び塗る。


悪循環の繰り返しに

精神的にダメージを受けてしまい、
私自身にもしばらく出ていなかったアトピーが
顔や首に出てしまいました。

ステロイド薬を塗れば、嘘のように綺麗になります。
しかし、そうなると


「こんなに綺麗になって…
「副作用が出たらどうしよう」

綺麗になったにも関わらず
心がモヤモヤ…

”薬を塗って良かったのか”

迷う自分がいました

乳児期のアトピー性皮膚炎の特徴

発症時期が早い

  • 生後2〜3か月頃から症状が出る子も多く、特に 
    生後半年〜2歳頃まで に発症するケースが目立ちます。
  • 「乳児湿疹」との区別がつきにくく、
    早期診断が難しいことも特徴です。

顔から始まりやすい

  • 初期は ほっぺ・額・あご など
    顔に赤みや湿疹が出やすいです。
  • その後、首や腕・足、体幹へと
    広がることもあります。

強いかゆみを伴う

  • 子どもはかゆみを我慢できず、
    掻き壊してしまうことが多いです。
  • かくことでさらに炎症が悪化し、ジクジクしたりかさぶたになったりする悪循環が起こります。

肌が乾燥しやすい

  • アトピー性皮膚炎の子どもは 
    皮膚のバリア機能が弱く、
    水分を保持しにくい ため
    乾燥が目立ちます。
  • 乾燥肌はかゆみや湿疹の悪化要因になるため、
    日常のスキンケアがとても重要です。

環境や体質の影響を受けやすい

  • 家族にアレルギー体質
    (アトピー、花粉症、喘息など)がある場合に
    発症しやすい傾向があります。
  • また、ダニ・ハウスダスト・汗・よだれ
    衣類の刺激など、環境要因でも症状が
    悪化することがあります。
    ※洗濯洗剤入れすぎ注意。
     洗濯物の濯ぎはしっかりと!

ステロイドは必要?ステロイドはなぜ怖がられる?実際のところどうなの?

副作用へのイメージが強い

「ステロイドを使うと肌が薄くなる」
「太る」
「ムーンフェイスになる」

といった副作用の話を耳にした方もいると思います。(※諸説あり)
確かに大量・長期に使えば副作用は起こり得ますが、医師の指示の範囲で使う場合は
ほとんど心配ありません。

しかし“副作用”という言葉だけが先行し、

必要以上に恐れられてしまうのです。

過去の使われ方の影響

一昔前は、ステロイドが現在ほど細かく
管理されていませんでした。

そのため「長期間、大量に使って副作用が出た」
という経験を持つ人もいます。
その世代から「危ない薬」というイメージが広がり、今の親世代にも受け継がれているのです。


実際のところ「正しく使えば安心」(医師より)

子どものアトピーや湿疹治療では
第一選択薬

皮膚科や小児科では、炎症を早く鎮めるために外用ステロイドをよく処方します。
炎症を抑えなければかゆみが続き、
かき壊してさらに悪化することもあります。

副作用は“使いすぎ”や“自己判断”で
起きやすい

医師の指示を守らず塗りすぎたり、
怖くなって自己判断で中断したりすると、
かえって肌トラブルが悪化することがあります。

最新の治療指針でも「正しく使えば安全
日本皮膚科学会のガイドラインでも
「適切に使えば心配ない」
とはっきり示されています。

また、乳児期は皮膚の再生力が高く、
適切に治療・スキンケアを行えば改善しやすいのも特徴なので
早期の適切な治療が必要になると言われています。

※逆に治療が遅れると慢性化し、
     学童期以降まで続くことがあります。
→私の息子は治療が遅れた為、
   慢性化しています。(涙)


まとめ

ステロイドが怖がられるのは
「副作用のイメージ」
「過去の経験」
「名前の誤解」 が原因

ステロイドは
 正しく使えば安全で効果的な薬

不安があるときは、
 自己判断せず早めに医師に確認するのが
 結局は一番安心

乳児期は皮膚の再生力が高いので
 適切に治療・スキンケアを大切にすることで慢性化を防ぐ

ステロイドは「怖い薬」ではなく、

「必要なお薬」
「子どもの症状を早く楽にしてくれる薬」

気持ちのシフトチェンジをすることで、
心が穏やかになります。


無知だった為に悩んで苦しんでいた日々

塗ったり塗らなかったり、
 アトピー体質の我が子に悩んだ日々。

・薬に対して正しい知識を知ろうとせず

 薬を受け入れられなかった自分。

今現在は薬を極端に怖がることなく
薬とうまく付き合うことができるようになりました。

我が子はまだアトピー症状はあります。

汗をかいて掻いたり、乾燥したり。
免疫力が落ちると
症状がひどく出てしまうこともあります。

しかし、悩んでも良くなるものでもありません。

アトピーをその子の個性として受け入れ、
薬とうまく付き合っていけるよう、

親として学びを重ねながら子どもをサポートしていけたらいいなと考えています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。





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